ガマ腫・リンパ管腫のOK-432(ピシバニール)注入療法

22歳・女性、舌下型ガマ腫の例です。

13歳・男性、舌下型+顎下型ガマ腫の例です。

44歳・女性、リンパ管腫の例です。

OK-432(商品名ピシバニール)はA群溶血性連鎖球菌の一種をペニシリンで処理して、増殖できないようにした製剤です。もともとは癌の免疫療法剤として数多く用いられ、安全性は既に確立されております。近年、嚢胞状リンパ管腫に対するOK-432注入療法が、手術よりも安全かつ一定の効果があると認められ、現在は保険も適用されています。

この治療法は、耳鼻科医の深瀬 滋氏によってガマ腫や他の頭頸部の嚢胞(液の貯まった袋)性疾患に応用され、手術療法に比べてその簡便性・有用性が明らかにされており、診療所レベルで今後の普及が期待されています。

当院院長は、過去に本製剤を免疫賦活剤として多数使用した経験があり、安全性には問題ないことを認識しておりましたが、平成19年より深瀬氏に準じてガマ腫に対するOK-432の注入療法を行っております。

ガマ腫には、舌の裏が腫れる大多数のタイプ(舌下型)とまれな顎の下が腫れるタイプ(顎下型)があります。
本療法は、手術での治癒が困難な顎下型のガマ腫に極めて有用とされ、当院でも顎下型2例に施行した実績があります。

施行時間は穿刺→貯留液吸引→薬液注入までで10~15分と短時間で済みます。舌下型なら局所麻酔も不要です。
費用は薬液代が自費(3600円程)となりますが、手術法(3割負担で13,740円)よりはかなり安価です。

※平成23年9月28日付けで保険適応となりました(保医発0928第1号)。

この治療法を希望される方は、薬液の在庫がない時にはその準備が必要ですので、あらかじめ電話でご連絡下さい。
最近、本治療法に関しての電話でのお問い合わせが増えておりますが、診療時間中にお電話頂いても説明に十分な時間をかけることができません。午後診のある曜日(月火水金)の3時15分頃ににお電話いただければ、できる限りの説明をさせて頂きます。

なお、ペニシリンアレルギーの方は本療法を受けて頂けません。
詳細についてはOK-432嚢胞内注入療法をご覧下さい。